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【アルコールとの付き合い方】血中アルコール濃度と飲酒量・酔いの程度の関係とは

アルコールとの付き合い方

血中アルコール濃度と飲酒量・酔いの程度の関係とは

私たちが普段なにげなく使っている「飲み過ぎた」「酔っ払った」などという言葉。その「飲み」や「酔い」の程度は、血中アルコール濃度と密接に関係しています。

しかし、自分がどの程度のお酒でどの程度酔うかは、過去の経験から何となくわかっているものの、数値で把握している人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、飲酒量による血中アルコール濃度の変化と、酔いの程度を段階別に説明します。

※当面の間延期されていたアルコール検知器使用義務ですが、2023年12月1日より開始すると正式に決定されました。
「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案」に対する意見の募集結果について
※PDFに遷移します

飲酒量による血中アルコール濃度の変化

口から入ったアルコールの約20%は胃で、約80%は小腸で吸収され、やがて血液に入ってから数分間で全身に届きます。血液に入ったアルコールが脳に到達すると、脳の神経細胞に作用して、働きを抑制し、麻痺させます。これがいわゆる「酔い」の状態です。このため、血中アルコール濃度は、「酔い」の程度を測るものさしになるのです。

血中アルコール濃度は、飲酒量と飲む人の体重によって決まりますが、この場合に注意するべきは、「飲酒量」とは飲んだお酒そのものの量ではなく、その中に含まれる「純アルコール」の量を指しているという点です。

純アルコールの量は、下記の計算式によって求められる通り、お酒の量とアルコール度数によって決まります。

純アルコール量(g)=お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8

さらに血中アルコール濃度は、簡易的に下記の計算式によって求められます。

血中アルコール濃度(%)=[お酒の量(ml)×アルコール度数(%)]÷[833×体重(㎏)]

アルコール摂取量の基準としては、純アルコールにして 20gが「お酒の1単位」としてよく使用されており、厚生労働省でも「節度ある適度な飲酒量は1日平均純アルコールで20g程度」という指標が示されています。

どの程度の飲酒で1単位に相当するかはお酒の種類や度数によって変わってきますので、自分が普段飲むお酒の種類において、おおよその目安を覚えておくと便利です。

お酒の1単位(純アルコール 20g)を含む飲酒量

  • ビール(アルコール度数5%) 中びん1本 500ml
  • 日本酒(アルコール度数15%)1合 180ml
  • 焼酎(アルコール度数25%) 0.6合 約110ml
  • ウイスキー(アルコール度数43%)ダブル1杯 60ml
  • ワイン(アルコール度数14%)1/4本 約180ml
  • 缶チューハイ(アルコール度数5%)ロング缶 1缶500ml

ただし、ビールにもアルコール度数が5度のものもあれば7度のものもある、といったように、同じお酒の種類であっても、度数は一定でないことに注意してください。

また、同じ純アルコール量を摂取しても、血中アルコール濃度は飲む人の体重によって変わります。体重の少ない人ほど、血中アルコール濃度は高くなるため、アルコールの摂取量は控えめにしましょう。

さらに、同じ体重であっても、一般的に男性より女性はアルコール分解速度が遅く、臓器障害を起こしやすい傾向があると言われます。女性の飲酒量は男性よりもやや少なめ(目安として、1/2~2/3程度)としておくほうが良いでしょう。

血中アルコール濃度と酔いの程度の関係

「酔い」の状態は、血中アルコール濃度によって主に6つの段階に分けられ、そのときの体の状態も変わってきます。

爽快期(血中アルコール濃度 0.02%~0.04%)

  • さわやかな気分になる
  • 皮膚が赤くなる
  • 陽気になる
  • 判断力が少しにぶる

ほろ酔い期 血中アルコール濃度0.05%~0.10%

  • ほろ酔い気分
  • 手の動きが活発
  • 抑制がとれ、理性が失われる
  • 体温上昇
  • 脈が速くなる

酩酊初期 血中アルコール濃度 0.11%~0.15%

  • 気が大きくなる
  • 大声でがなりたてる
  • 怒りっぽくなる
  • 立つとふらつく

酩酊極期 血中アルコール濃度 0.16%~0.30%

  • 千鳥足
  • 同じことを繰り返ししゃべる
  • 呼吸が速くなる
  • 吐き気、嘔吐

泥酔期 血中アルコール濃度 0.31%~0.40%

  • まともに立てない
  • 意識がはっきりしない
  • 言語が支離滅裂

昏睡期 血中アルコール濃度 0.41%以上

  • 揺り動かしても起きない

適度な飲酒であれば、身体の状態は「爽快期~ほろ酔い期」に相当し、本人も大きなダメージはなく、周囲に迷惑をかける恐れも多くはありません。しかし、酔いが深くなるにつれ、急性アルコール中毒などで身体的に大きな影響を与えることもあり、最悪は死に至るケースもあります。

血中アルコール濃度と酔いの程度の関係を理解し、自分にとっても周囲にとってもリスクの少ない飲酒を心がけましょう。

アルコールチェッカーの数値と血中アルコール濃度の数字の違い

アルコールチェッカーとは、呼気に含まれるアルコールの濃度を検知する機器のことで、飲酒運転の検問や、自動車を業務上で使用する事業所などで利用されています。。

このアルコールチェッカーでは、血中アルコール濃度(%)がそのまま表示されるわけではない点に注意しましょう。目安として、血中アルコール濃度(%)を5倍にした数値が、呼気中アルコール濃度(mg/L)として表示されると考えます。

たとえば、純アルコール20g(ビール中びん1本、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯)を飲んだときの血中アルコール濃度0.02%~0.04%は、呼気中アルコール濃度でいえば0.15mg/L程度。道路交通法においては、酒気帯び運転と判断される数値です。

コミュニケーションやストレス解消のために一役買うことも多いアルコールですが、付き合い方を間違えると、自分の身体に悪影響を与えるばかりか、周囲や他人を巻き込む危険につながることもあります。

2023年12月1日より、白ナンバー事業者にもアルコ―ル検査が義務化されるなど、特に自動車を運転する上での飲酒チェックは厳しさを増しています。こうした中で、今一度、アルコールとの付き合い方について考え直してみる機会を設けてみてはいかがでしょうか。

アルコールチェッカーの導入をご検討の際は、クラウド管理型アルコールチェッカー「ALCクラウド」について、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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